【セミナーレポート】廃棄物処理業のためのリチウムイオン電池火災対策セミナー ~オネスト様のAI火花検知システム導入経緯等をインタビュー~      

多くの廃棄物処理業者が悩む、リチウムイオン電池火災対策。そこで、株式会社イーアイアイは、「廃棄物処理業のためのリチウムイオン電池火災対策セミナー 」と題して、東京都で事業系産業廃棄物をメインに中間処理を行っている株式会社オネストの取締役兼工場長である土田様をお招きしてインタビューいたしました。

本編は、2部構成となっており、1部は、弊社の火花検知システム「SparkEye」の説明、2部はオネスト様へのインタビューを実施しております。

このレポート記事では、2部で実施した、「オネスト様へ弊社AI火花検知システムを導入いただいた経緯等をインタビュー」を紹介いたします。

SparkEyeを知らない方は、まずは、以下の記事をご覧いただくと、本レポートの理解が深まります。

登壇者
株式会社オネスト 取締役兼工場長 土田 謙太郎

高校卒業後、株式会社オネストに入社。産廃業界歴15年。

現場出身者としては自社内初となる取締役に就任し、現在は、取締役工場長として産業廃棄物中間処理工場の運営に従事している。

ウェビナー、インタビュー写真

(画像左:株式会社オネスト 取締役兼工場長 土田 謙太郎氏  画像右:株式会社イーアイアイ 企画営業 部長 米原氏)

目次

導入前は、人が感じる「焦げ臭い」で火元を探す状況、認知するまでの時間が問題意識としてあった

ー SparkEyeの設置状況について教えてください。

破砕と圧縮を行う処理工程の中で、発火リスクの高い破砕機の下に設置し、破砕直後の発火を監視しています。

SparkEyeの導入前は、発火に対してどのような状況だったのでしょうか。

人が判断するしかなかったという状況でした。 人手が不足しているというのもあって、発火元である機械につきっきりで作業する、ということも難しく、本当に火が起きてるかどうかというのは、匂いでちょっと「焦げ臭くないか」と感じてから、火元を探しにいく状況でした。

消火までの対応はどのようなかたちだったのでしょうか。

煙から火元を確認後、消火用のタンクで、散水して消しております。初期消火の体制は整っており、消火自体は容易でしたが、認知するまでの時間に対しての問題意識がありました。

もともと検知器はついていなかったのでしょうか。

ベーシックな火災報知器をついてはいましたが、発火や小さな火を検知するものではありませんでした。

導入前に火災はありましたか

消防をよぶレベルの火災がありました。原因としては、リチウムイオン電池です。破砕直後に発火したものが、近くにあるフラフ燃料の材料に燃え移って大きな延焼につながりました。当時の作業員に聞いた所「少し焦げ臭さはあったものの、目視で確認できなかったため、作業を続けてしまった」とのことでした。

リチウムイオン電池を、破砕前に混入しないような対策はされていますか。

荷受けした品物に関しては、選別ラインでの除去を徹底しているものの、破砕機をとおすと、発火するので、やはり拾いきれない、というのが現状です。排出企業様にも、何度も忠告や通達を行うものの、繁忙期などは、どうしても混入してきてしまうといった状況です。

一瞬の発火に対して、視覚と聴覚に、合理的に働きかける「SparkEye」

SparkEyeの提案を受けてどんな印象をもちましたでしょうか

聞いた時にまず、 一瞬の発火に対して、視覚と聴覚に直接働きかけてくれることが、合理的であり、素早く反応し対処できるなと思い、すごく魅力に感じました。

警報機付きのパトライトで、視覚的にその作業員に伝えてくれると同時に、ブザーで大きな音を鳴らすことによって 、今まで、臭いに頼ってたものを、目や耳で事実を伝えてくれる点が、評価できました。

他の検知器もあったと思いますが、SparkEyeの決め手は何だったのでしょうか。

先程申し上げた、一瞬の発火に対して、視覚と聴覚に直接働きかけてくれる点と、IT導入補助金を利用したことで、補助金がおりたことですね。

火災延焼の分岐点は「初期消火」

検知後にブザーが鳴り、すぐ駆けつけた時には、発火物はどんな状態で発見されることが多いですか

検知されてるものの大半は本当に小さな火種です。SparkEyeは、火花レベルで反応してくれるので、駆けつけて、バケツの水一杯で消すことができます。

ただ、 延焼につながるか、つながらないかは、この小さな火種の時点で、消せるかどうかが分岐点になると考えています。大半はこの小さな火種に気づかず、大きな延焼につながってしまっているのではないでしょうか。

燃えるものはどんなものが、多いのでしょうか

電池関係全般ですね。中でもリチウムイオン電池は、多いと感じています。

ー 検知する頻度はどれくらいでしょうか。

時期によってばらつきはありますが、3月の年度末や12月の年末などの繁忙期は、月に10~20件近く感知しています。

ー それは、受け入れる品物に影響するものなのでしょうか。

排出状況 、ごみの内容のばらつきが繁忙期になるとあるようで、おそらく、排出企業様も、ごみが多いと、分けきれないものも出てきて、その中に電池全般が混入してしまっている、といったことだと思います。

弊社が、お客様からお話を聞いている中で、「リチウムイオン電池の中には、破砕直後は発火せず、時間が経過してから、くすぶることもある」というようなことも聞くのですが、御社の場合は、実際そういった現象はありますか。

それは、おそらくほぼ発火しているが、人間が気づいていないだけだと思います。弊社でくすぶっているものを、SparkEyeで確認すると必ず発火しています。

疑心暗鬼の作業から一転、作業者へ心理的な負担の軽減へ

ー SparkEyeを導入して変わったところはありますか。

今までは、受け入れた品物の素材によっては火が出るんじゃないか、という疑心暗鬼で作業してる部分もあり、心理的なストレスがすごくありました。

ただ、SparkEye導入後は、検知したら駆けつければいい、という気持ちに切り替えられ、余計な心理的なストレスの負担が減り、だいぶ楽になりました。

ー SparkEyeは、検知した画像を記録して見れるという機能がありますが、どう活用しようと考えていますか。

新人の方とか新しく 現場作業の方が入った時に、検知した画像を利用し、こういう発火に対して、どういう風に対処すればいいのか、といった消火の教育に使おうと考えています。

( 編集/大和田 篤 )

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