物流のラストワンマイルとは?再配達がもたらす問題や課題

ラストワンマイルという言葉を聞いたことがありますでしょうか?

Amazonや楽天市場をはじめとするECサイトでの買い物(ネット通販)が増え、さらにはコロナでの巣ごもり需要でその流れが加速し、それと同時にラストワンマイルという言葉を耳にする方も増えてきたのではないでしょうか。

本記事では物流におけるラストワンマイルの問題や課題について考えます。

目次

物流におけるラストワンマイルとは?

ラストワンマイルはその名の通り、「最後の1マイル」という意味ですが、物流におけるラストワンマイルは自宅の最寄りの配送先から自分の自宅まで届ける最後の道のりを意味します。

元々は通信業界で広く使われ、通信サービスが到達する最後の拠点を意味していましたが、最近では物流や交通分野でよく使われるようになりました。

物流でのラストワンマイルと再配達の問題

皆さんもAmazonや楽天市場などでネット通販をしたことがあるのでわかるかと思いますが、配達員が購入した商品を自宅へ届けに来た際に不在だった場合、不在連絡票がポストに入っていた経験があるかと思います。

そして不在連絡票を受け取った購入者は、その内容に従って再配達の依頼を行いますが、その再配達がラストワンマイル問題といっても過言ではありません。

再配達率は約5件に1件、すなわち配達物の20%は再配達が必要であり、その結果、配達員の負担が増加し、長時間労働の原因や人手不足の問題が浮き彫りになっています。

翌日配達などのスピーディーなサービスが悪影響

また顧客へのサービスを優先にすべく、大手ECサイトでは翌日配達や翌々日配達が当たり前のようになっています。

これらのサービスは顧客からすると大変ありがたいサービスですが、配達員からすると時間に遅れないように配達せざるを得なくなり、労働環境の悪化を一層深刻化させている原因ともなっています。

そもそも配達量の急激な増加が起因

再配達ももちろん問題ではありますが、昨今便利な世の中になり、だれでもスマホ片手にネット通販を楽しむことができるようになったことで単純に配達量が増え、配達員とのバランスが取れなくなっており、人手不足、労働負荷が社会問題となってきています。

ラストワンマイル問題の現状の対策方法とは

現状のラストワンマイル対策とすると、これらが挙げられます。

✔ 配送ルートの見直しを行い、ルート最適化を行う

✔ マンションやアパートに配達ボックスを設置し、再配達を無くす

✔ ドローンやロボットを活用し、無人配送を行う

このような取り組みは始まりつつあるものの、実際はまだ浸透しておらず、抜本的な解決には至っていません。

いち早く各企業が取り組み、ラストワンマイル問題の早期解決を図るべきです。

ルートの最適化については、現在、様々な企業がAIによって自動で最適な配車計画を作成してくれるサービスをリリースしています。弊社も、AI自動配車サービス(サービス名:ADS)を提供しております。自社でもAI自動配車が利用できるかどうか含め、気になる方はは以下お問い合せフォームよりご連絡下さい。

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    考えなければいけない配送ルートの効率化

    このようにラストワンマイルの課題を解決するためには早急に対応を求められます。

    しかし、ドローンの活用はまだ取り組みが始まったばかりで普及には時間がかかりますし、配達ボックスは、アパートやマンションのオーナーに了解を得ないと進みません。

    従って自社の取り組みとしてまずできることは、配送ルートの効率化ではないでしょうか。

    現在の人員の中でやりくりするためには、効率的な配送ルートを組み、同じ時間内で1件でも多く配達することができれば、その分受注できる仕事が増えます。

    配達量の増加傾向は今後も続き、配達員の労働環境、人手不足の問題はすぐに解決することはできませんので、まずは始められることから行いましょう。

    参考 : 運送・物流業界向けオンラインマガジン|トラッカーズマガジン

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