【Spark Eye導入事例】みどり産業株式会社様

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(写真:みどり産業株式会社 千葉工場/工場長 加藤正俊氏)

今回は、千葉県を中心に、事業系一般廃棄物(事業系ごみ)や一般家庭ごみの回収業務をはじめ、産業廃棄物の収集運搬、処分業(各種リサイクル)を行っている、みどり産業株式会社様にお話を伺いました。

みどり産業株式会社様は、一般・産業廃棄物収集運搬及び中間処分業を行う自社工場を有しており、その特徴としては、収集・運搬、処理、再生を社内で一貫して行えることにあります。。また、独自のルート網を生かして少量の廃品や特殊な廃棄物も低コストで回収するなど、顧客に寄り添ったサービスを提供しています。さらに、処理過程で作られる堆肥を活用して自社栽培したケールなどを販売するなど、廃棄物の回収・リサイクルのみならず、循環型社会の実現に向けて積極的な取り組みを行っている企業様です。

本記事では、みどり産業株式会社、千葉工場長の加藤正俊様に、Spark Eyeの導入背景から活用方法と成果を伺いました。

みどり産業様_工場全体写真
みどり産業様_破砕機写真
みどり産業様_廃棄物写真
みどり産業様_フラフ燃料写真

(写真:みどり産業株式会社 千葉工場内写真)

目次

導入前は「燃えた状態」で発見、初期消火までの時間に問題意識があった

ー Spark Eyeの設置状況について教えてください。

廃プラスチックを破砕、圧縮してフラフ燃料にする処理ラインがありまして、その破砕機(一軸)で破砕した直後の搬送コンベア部を監視できるように設置しています。Spark Eyeが火花・火を検知したら、警報ブザー付きパトライトが連動し、警報とパトライトで、近くの作業員に周知します。作業員は、即座に駆けつけ、消火器などで消火活動を行います。

SparkEye設置写真

(写真左下:Spark Eye  写真右上:警報ブザー付きパトライト)

Spark Eyeの導入前は、発火に対してどのような状況だったのでしょうか。

破砕された廃棄物は搬送コンベアで運ばれますが、その途中に、磁力選別機を設置しています。この磁力選別機で、リチウムイオン電池含む電池類などの異物を除去しており、除去されたものは異物ボックスに入ります。

発火に関しては、除去したリチウムイオン電池含む電池類が時間経過とともに燃える、あるいは、燃えた状態で異物ボックスに入ることもあり、いずれもオペレータが気付き次第、消火を行っていました。ですので、気づいて消火するまで時間を要してしまう状況でしたので、火災リスクが高い場所であり、早期に対策をしなければいけないと考えていました。

異物ボックス

(写真:異物ボックス)

もともと検知器はついていなかったのでしょうか。

工場内は、 火災報知機器や煙検知器、炎センサーが複数ついていますが、破砕機や搬送系コンベアにおいては、板金類で密閉されている状態でしたので、使用している検知器類では対応が難しく、設置できていない状態でした。

どれくらいの頻度で、燃えている状態は確認できていましたか。

おおよそですが、3ヶ月に1回は、異物ボックスで燃えている状態で発見していたと思います。

リチウムイオン電池類を、破砕前に混入しないような対策はされていますか。

荷受けした品物に関しては、手選別をして、事前の除去を徹底しているものの、破砕機をとおすと、発火するので、やはり全ては除去できていないといった状況です。

3つの決め手「検知スピード」「価格」「設置の容易さ」

Spark Eyeの提案を受けてどんな印象をもちましたでしょうか

どのように対策すればいいか、と常に考えていた中で、循環経済新聞で「Spark Eye」の記事をみて、問い合わせをしました。実際に提案を受けてみて、他の検知器類とは違ったユニークな製品で、非常に興味深い、と感じました。

他の検知器もあったと思いますが、Spark Eyeの決め手は何だったのでしょうか。

検討時は、炎検知器とサーモグラフィーとSpark Eyeの3種類で検討していました。炎検知器は安価であるが、検知精度に不安があり、サーモグラフィーは高価である中で、Spark Eyeは、0.05秒で検知できる「検知スピード」がありつつ、サーモグラフィーより安価である、といったところがポイントでした。また、警報ブザー付きパトライトとの連動機能も有しており、数時間で設置し稼働できるという「設置の容易さ」も他の2つの検知器にない、決定ポイントになりました。使用してみて、検知した画像がみえる「可視化の機能」も良い機能だと感じています。

加藤工場長写真2

導入後、今まで見えていなかった「火花」も認識できるように

検知後にブザーが鳴り、すぐ駆けつけた時には、発火物はどんな状態で発見されることが多いですか

破砕直後に発生する火花を検知することが多いので、駆けつけたときは燃えていないことが多いです。ただし、その火花も発火要因になると考えていますので、今まで見えてなかった「火花」も認識できるようになったことも良かったと感じています。

燃えるものはどんなものが、多いのでしょうか

電子タバコ、小型扇風機、充電式の懐中電灯などなど電池関係が多いです。中でも特にリチウムイオン電池は、多いと感じています。

(写真:電子タバコが発火して燃えた後の写真)

ー 検知する頻度はどれくらいでしょうか。

時期によってばらつきはありますが、月に4回程度、検知をしています。

火花・火の検知写真1
火花・火の検知写真2
火・火の検知写真3
火花・火の検知写真4

(写真:Spark Eyeが捉えた火花、火の検知画像の一部)

火災の早期対応に期待通りの活躍

ー SparkEyeを導入して変わったところはありますか。

火災の早期発見ができるようになりましたので、期待通りで満足しております。やはり、廃プラスチック類は一気に延焼しますので、早期の発見が重要です。

今までも、工場内に、火災報知機器や煙検知器、炎センサーが複数設置し、十分な火災対策を行っていましたが、Spark Eyeの導入で、さらに火災対策が強化できました。

現在、受け入れから出荷まで、 全て監視できるようになっていますので、安全に操業できる工場になっていると思っております。

(撮影・取材・文・編集/ 大和田 篤)

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