物流・運送業界で2024年問題ともいわれている働き方改革の関係から、効率的な配車システムをお探しの会社も多いのではないでしょうか。
この働き方改革は、業界にとって大きな変革を求められる事象であり、業態の抜本的な改革が求められております。
そんな状況下で、効率よく配車ルートを作成する自動配車システムに着目する会社は多く、実際にクラウド型のシステムを導入している会社も数多く存在します。
しかし導入してみたものの自社の業務にマッチしないものが多かったり、使い勝手が悪かったりする声をよく聞きます。
だからと言って、一からシステムを開発するとなると数千万円というシステム開発費の見積もりが出てきて、そこまでの費用を捻出することができない会社も多いです。
そこで今回は、配車システムをご検討中の中小企業~中堅企業まで利用できるお得な補助金をご紹介いたします。
配車システムのカスタマイズの重要性
インターネットで検索するとクラウド型の配車システムは数多く存在し、お問い合わせすることにより無料で試すことができます。
しかしクラウド型のシステムは、業界の共通した作業を共通化(システム化)し、会社業務における標準作業を行えるように開発されたシステムです。
従って、各社業界が同じとは言えど、エリア(例えば関東と関西)で事情が異なったり、お付き合いのある顧客の個別事情によって、特殊な業務があったりするので、クラウド型のシステムでは対応できない業務も多かったりします。
実際にクラウド型のシステムを導入したものの、全然自社の業務形態に合わないなんて話もよく聞きます。
自社の業務にあったシステムを構築するには
ではどうすれば自社に適したシステムを導入できるでしょうか。
クラウド型の基本システムを自社の業態にあったシステムとしてカスタマイズをしよう
クラウド型のシステムだからと言ってカスタマイズができないわけではなく、すでに出来上がっているクラウド型のシステムを利用しつつ、自社に合うようにカスタマイズすればいいですね。
カスタマイズなので、一からシステム開発をする必要もなく、導入コストも抑えることができます。
カスタマイズ費用は高いのでは?
カスタマイズ費用は会社状況に合わせたシステム開発となるので、数百万~数千万する可能性があります。
どこまで細かくシステムで実現したいかによって価格が大きく異なり、クラウド型の既存システム機能から逸脱すればするほど工数がかかるので、その分費用も高額になります。
当然予算は考慮する必要はありますが、あまり中途半端なシステム開発を行うとかえって費用がかさむこともありますので注意しましょう。
事業再構築補助金(グリーン成長枠)を利用しよう
カスタマイズして自社に使えるシステムを開発・導入するにはある程度の導入コストが必要になります。
その際に利用できる可能性がある補助金が事業再構築補助金です。
事業再構築補助金とは?
事業再構築補助金は、コロナ時代の経済社会の変化に対応するために、経済産業省が令和2年度第3次補正・令和3年度補正予算中小企業等事業再構築促進事業として開始した補助事業で、コロナの影響で新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編等を行う中小事業者向けに始められた促進事業です。
詳しくはこちらの事業再構築補助金のホームページをご覧ください。
2022年度事業再構築補助金からグリーン成長枠の新設
2022年度からグリーン成長枠という枠が新設され、2050年に向けて成長が期待される14点の重点分野を選定し、これらの分野の流れを加速すべく国が力を入れて補助を行います。
これにより、2050年カーボンニュートラルと国民生活のメリットを実現させることを目標としています。
自動配車システムの導入とグリーン成長枠の関係性
事業再構築補助金のグリーン成長枠と自動配車システムの導入に関する関係性ですが、先程挙げた2050年に向けて成長が期待される14分野の中の8分野目にあたる「物流・人流・土木インフラ」の項目と自動配車システムの導入の関連があります。
この分野では、物流分野におけるCO2削減が極めて重要であり、CO2排出原単価の小さい輸送手段への転換や輸送の効率化の推進が課題とされているため、自動配車システムを導入し効率的な配車を行うことで、CO2削減に効果が見込めるため、グリーン成長枠の補助事業として申請が可能です。
この機会に補助金を活用しながら、配車の効率化・CO2削減にもつながる自社オリジナルの自動配車システムの導入を進めてみるのもいいですね。
事業再構築補助金の補助額は?
事業再構築補助金の補助額は申請時の「枠」によって異なり、以下の通りです。
① 通常枠
② 大規模賃金引上げ枠
③ 回復・再生応援枠
④ 最低賃金枠
⑤ グリーン成長枠
どの枠で申請するかによって補助額、補助率が異なり、さらに中小企業と中堅企業によっても異なりますので、ご自身の会社の状況を判断しながら、申請すべき枠とそれに伴う補助額、補助率をご確認ください。
この枠の中で補助金・補助率の条件がいいのがグリーン成長枠になるので、できればこの分野で申請できるといいですね。
事業再構築補助金の各枠における必須申請要件と補助額・補助率についてはこちらをご覧ください。
まとめ
物流・運送業界には死活問題である従業員不足の問題・働き方改革の関係から、配車計画・運送計画のシステム化を検討している会社も多い中、今回ご紹介した事業再構築補助金のグリーン成長枠を利用し、自社に合った使いやすい配車システムの導入を進めてはいかがでしょうか。
このような補助金は、国の予算の関係上、いつなくなるかもわかりませんでの、ご利用できる今のうちに早めの検討を行うことをお勧めいたします。
弊社にて自動配車システムの導入と事業再構築補助金のサポートを行っておりますので、ご興味あれば下記よりお問い合わせください。
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